退職代行サービスを使う際、注意しないと離職票が実家に届いてしまい退職したことが家族にバレることもあります。
強引な退職の方法だと、従業員を説得するために家族へ連絡が入る可能性も否定できません。
家族に退職を知られたくない場合は、家族に連絡がいかないように配慮している業者や、行政書士などが顧問をしている業者を利用する必要があります。
家族にバレないように退職代行サービスを利用する方法を詳しく解説します。
まずは退職代行を使って退職したことがバレる原因を見ていきましょう。
目次
退職代行を使って家族にバレる原因
会社を辞めることは、「どこか家族に後ろめたい気がある」と考えている人が多いため、退職代行を使って退職することをなるべく隠したいという人は多いです。
家族に知られずに退職するために、まずは家族にバレる原因を把握しておきましょう。
実家に離職票が郵送されてしまう
退職代行では退職代行サービス側が必要書類の郵送を会社側に依頼しますが、場合によっては実家に離職票が送られてしまい、退職したことがバレてしまうこともあります。
退職代行サービスを依頼するときは、打ち合わせの段階で離職票の郵送先を正確に伝えることが重要です。
社宅・社員寮を使っている人はとくに注意が必要で、離職票が送られてくるのは退職日よりも後になるケースが多いため、転居先を伝えていないと実家に送られてしまうため注意してください。
実際に、退職してから引っ越しをする人が多いため、新しい住所が決まり次第会社に連絡することは不可欠です。
会社から実家に連絡がいってしまう
退職代行サービスを利用して家族にバレてしまう最大の原因は、会社側が実家に連絡してしまうことです。
ほとんどの退職代行サービスでは実家や家族に連絡しないように会社側に依頼しますが、強制力はありません。
そのため、何かしらの理由で会社側が実家に連絡するケースもあります。
強引な退職を行ってしまった
会社側が実家・家族に連絡する最大の原因は、退職代行サービスを使って強引に会社を辞めたことです。
退職代行サービスを依頼する人は引き止めに遭っていることが多く、会社側は退職代行で辞めることに対して快く思っていないことがほとんどです。
依頼者が円満退職を望んでいたとしても、結果として強引に会社を去る形になるため遺恨が残るケースもあります。
また、業務の引継ぎがうまくいっていないことで連絡が入るケースも多く、連絡がつかないと実家に連絡が行く可能性も高いです。
会社側が退職に納得していない
会社を辞めることは労働者の権利であるため、退職代行サービスを使うことで辞めることはできますが、会社が従業員の退職に納得せず、実家に連絡を取る可能性があります。
会社側も退職が完了してからでは説得ができないため、退職代行サービスから連絡があり、退職の手続きが完了するまでの間に実家に連絡が行くこともあります。
このようなケースはとくに法律を無視するようなブラック企業に多いため、自分の会社がブラック企業である場合は注意してください。
事前に家族にも会社を辞める旨を相談しておくことも、1つの手段として有効であり、バレないようにするよりも気持ちが楽になることが多いです。
退職代行で家族にバレるのを防ぐ方法
退職代行を使う場合、どの方法も強制力がないため家族にバレるのを確実に防ぐ方法はありません。
しかし、家族にバレにくくする方法は存在します。どのような方法があるか見ていきましょう。
家族に連絡が行かないように通知している業者を使う
退職代行サービスの中には、会社側に対して家族に連絡をしないように通知することをサービス内容に含めている業者もあります。
絶対に家族への連絡を阻止することができるわけではありませんが、特別な事情がない限り家族にバレる可能性は低いです。
円満に退職できるような口コミも参考にする
退職代行サービスを選ぶときには、円満に退職できた旨を記載している口コミを参考にすることがおすすめ。どのようなサービスなのか具体的にイメージできます。
大手の退職代行サービスのホームページでは利用者の声をピックアップしていることが多いので、サービス選びの参考にしてください。
通知しても保証はできないケースがほとんど
会社から家族に連絡することを確実に止めることはできないため、退職代行サービス側も100%連絡が行かないようにする保証はできないと、ホームページに記載していることが多いです。
弁護士や行政書士を顧問とする退職代行を使う
法律の専門家である弁護士や行政書士を顧問とする退職代行を使うと、法律の範囲内で業務を行っているため、会社側とトラブルになることは少ないです。
しっかりとした知識のもと退職代行業務を行うことで、会社側も退職の旨に納得しやすくなるため、退職代行を使っても実家へ説得の連絡が行くことは減り安心して退職できます。
また、弁護士が行っている退職代行も法的拘束力はありませんが、会社側も法的トラブルを考えるため抑止力になるので、専門家の手を借りることも視野に入れてください。
退職代行を使ったことが家族にバレた時の言い訳
退職代行を使ったことが家族にバレてしまったときに重要なことは、自分が退職代行を使った理由を自信持って伝えられるかどうかです。
もちろん、後ろめたい気持ちを抱く人も多いため、家族に退職代行を使ったことがバレたときの言い訳を紹介します。
転職先が決まっていてどうしても辞めなければならなかった
退職代行を利用する人の中には、既に転職先が決まっていることもあり、いつまでに退職しないといけないか期限が存在することが多いです。
転職が決まっていても引き止めに遭う可能性は高いので、強引に会社を辞めるために退職代行を利用することは仕方がないと感じます。
どうしても辞めなければならない事情があるときに退職代行を利用すれば、罪悪感は小さくなり家族に対する言い訳も成立しやすいです。
待遇が悪いブラック会社だった
待遇が劣悪で継続して働いていると体調を崩す可能性が高いブラック企業であれば、退職代行を利用して会社を辞めても家族から責められることが少ないです。
実際にブラック企業の中には、退職の旨を伝えると損害賠償請求を行うといった脅迫による引き止めを行うこともあります。
ブラック企業に勤めていたことを家族に説明すれば、緊急性を伝えることができ納得してもらいやすいです。
金額が安くて使いやすかった
家族にバレたくない要因の1つに「退職という自分でやればお金がかからないものに、お金を使う。」という後ろめたさがあります。
実際に比較的費用が高い退職代行に依頼した場合、代行料金は10万円以上かかることもあり、家族から心配されることも多いです。
家族から退職代行を使った料金について言及されたときは、価格が割に合っていることを伝えてください。
上手く言い訳をするためにも、利用した退職代行サービスの特徴をしっかりと押さえて依頼することも大切です。
また、自分で退職した場合だと残業代や退職金、有給休暇の消化などの権利を得られないことがありますが、サービスを使うことで得られる可能性が高まります。
実際に弁護士が行っている比較的安価なサービスは、成果報酬形式で退職金や未払いの残業代の請求を行うことができるためお得です。
退職代行を使って会社を辞めた方がお得であることを、家族にしっかりアピールしましょう。
退職代行で家族にバレる原因や防ぎ方まとめ
退職代行サービスを使うと、退職したことが家族にバレてしまうことが多く秘密にしたい場合は、バレてしまう原因と対策を覚えておくことが大切です。
・離職票が実家に郵送されてしまい家族にバレてしまう
・強引な退職など遺恨が残るような辞め方だと連絡が入る可能性が高い
・家族に連絡しないように通知している退職代行サービスを使う
・行政書士を顧問とする退職代行を使い、円満退職できるようにする
退職に関する手続きや引継ぎに不備があることで実家に連絡が行くケースも考えられるため、退職するときは不備がないように、慎重に手続きを進めてください。