滞りなく仕事を辞めるために―返却物を確認しよう

当記事の対象:
無断欠勤中であり、かつ即日辞めたい方。
または退職時の返却物選定に迷っている方。

目次

退職時に返却が必要なモノは?

業務関連資料(マニュアル・会社内解説書類など)

保有している各書類を返却
基本として与えられた各資料・物品は返却します。

無断欠勤の延長で辞める方に見られるのは
「これは大したものではないだろう」と、自己判断して
勝手に処分してしまう行為です。
これは辞めときましょう。

新入社員・研修社員・登用期間中の場合

研修社員でも貸与品は持っているはず。
勤続日数が短い方であっても返却物はあります。

研修用として貸与されて制服・作業服。
作業手順を記したマニュアル。
会社組織を知るために渡された案内資料など。

新入社員の方であれば勉強のために持ち帰った
業務マニュアルや社内規則・業務関連資料などがあるはずです。
それらも返却することになるでしょう。

自己判断で返却物を選定しない

ゴミ箱

簡素なコピー用紙をクリップで留められているだけの資料。
しかし、なかには外部の人間には知りえない情報が
記載されている可能性があります。

「どこそこの製品がとある工場で修理されている」

社員・関係者であれば当たり前の情報でも
外部に漏れれば損害につながる恐れが十分にあります。
「いや、自分は絶対に他人に見せない」
と決意をしても意味がありません。
会社側にはその意思が伝わらないので当たり前です。

通常、複製可能な資料・マニュアルであっても
返却するのがマナーです。

秘密情報は隠し通しますよ、というメッセージを伝え
安心させる意味でも重要です。

「私は社内で知りえた情報は漏らしません」
「情報の重要性を知っています」
このような意思を態度として見せるのです。
意思表示の問題ともいえます。

求められた期限内に返却

返却時には郵送時間も考慮する!
貸与品の提出を求められたら期限内に
必ず返却しなければなりません。
これは印象を損なわないためでもあります。

本来であれば会社の規則、法的にも通告から2週間経たないと
辞めらないのです。(退職できません)
※民法第627条第1項 自己都合退職

そこですぐに辞めるためには相手の合意が必要となります。
相手とは会社側です。
すぐにでも辞めたい貴方は「お願いする立場」ということを
忘れてはいけません。

※就業規則として約1ヶ月前。会社ごとに異なる場合あり。
法的に2週間前には通告が必要。

なお、心象を損なわないためにも退職意思を告げる際に、
貸与品返却の意思があり、返却方法を具体的に話すことが大切です。

もちろん、退職が認められたのであれば、
貸与品をすぐに返却するのがマナーです。

IDカードケース(ネックストラップ)も返却

IDカードケース(ネックストラップ)も忘れず返却
社員証・入館証・IDカードと呼ばれるもの一式も返却します。
※社員証が入館証を兼ねている場合もあります。

忘れがちカードケース・ネームプレートなども返却しましょう。
情報が詰まったIDカード自体に意識が向いて
ケースを返却し忘れる方は意外に多いです。

カードケースなんてすぐに購入できるものだし価格も安い。
そう思ってはいけません。

大規模な会社となると備品統一・管理のために返却チェックが厳しいのです。
購入先も市販品ではなく懇意の業者へ注文していたりします。
大人の事情もあったりで面倒なこともあるのです。

また、小さな備品でも発注から納入までに時間が必要となります。
人数分用意できなくて不利益を与える可能性があるからです。

近くの文房具屋に売られていそうな首掛けストラップ型
(通称 ネックストラップ)でも意外に同じものは売られていません。

辞めるときだからこそ上司の面目を立てる

気分良く辞めるためには上司にも配慮しなければなりません。

無断欠勤時、退職の電話をする際に最低限
伝えなければいけないのは
「署名直筆の退職届けを出す旨」
「貸与品は必ず返却する旨」(貸与品返却の通知です。

理由は先方へ手間をかけさせず、滞りなく退職作業を進めるためです。

貸与品返却の通知は意外に重要です。
上司としては社外に流出される可能性のある
資料の取り扱いに注視します。

管理責任を厳しく問われる可能性だってあるのですから。

上司に余計な心配をかけさせない為にも
一刻もはやく通知しておくべきです。

即日退職を希望する自分から告げる点が重要なのです。

残される側の立場を考える

組織図ピラミッド
突然新入社員が辞めるとあれば理由はどうあれ
上司(研修教官)の責任問題とさえなってしまうのが会社組織です。
突然辞めて音信普通、これでは短い間とはいえお世話になった方に
対して失礼です。退職する側としてはあとはもうどうでもいい問題。
されど会社に残る側からすれば大問題。

「研修中は離脱者が多いのが通例」
「ふるいにかけるためにも多く採用しているから」
研修中には良くある事と捉えられていても多かれ少なかれ
管理責任は問われます。

会社だけでなくお世話になった方々への迷惑を最小限に抑え、
気持ちよく退職するためにも「貸与品返却」

基本として辞めたい会社から与えられたモノはすべて返却すると
念頭に入れておけば大丈夫です。

返却物

  • 各資料(作業手順解説書・社員だけに配られる内部資料など)
  • 社員証(IDカード)
  • 社員証ケース(カードケース・ネックストラップ)
    ※非正社員の場合はネームプレート
  • 入館証

また。 社章・名刺・社名ロゴ入りクリアファイルなど。

関連リンク

「退職の際にもらう必要があるもの・書類」
URL:https://seminimalist.info/post-371/#i-7

離職票・源泉徴収票・雇用保険被保険者証など。
返却物ではなく、会社側から貰う書類もまとめて解説してあります。
一度は目を通すべきサイトです。

・保険証は郵送での返却もOKなの?資格喪失したら必ず返却しよう!
URL:https://torendo-noto.com/archives/6628.html

社会保険資格喪失について分かりやすく解説しているページです。

退職された側である会社がすべき手続きも書かれているので、
返却理由が理解しやすいです。

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