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告発・密告を検討している方へ
密告は、なにも自分の身分を伏せて伝える行為ではありません。
もちろん、匿名よりも身分を明かした上で「密告」「告発」を
するほうが信用はされやすく、密告相手にまともに
取り合っていただける可能性は高まります。
ですが、事情があって自分の身を公にできない状況・
立場に追い込まれている方にっては、
自分の身を隠すのは重要課題のひとつ。
そのような立場であるのに焦ってしまっては自分の身を「敵」にみずから
晒してしまうものです。
そこで、今回はごく簡単に密告前・密告後に守るべき事を記します。
いずれも単純なものですが最低限守っていただきたい注意点です。
告発・密告者(自分)の身分特定を避けるために
1.誰にも教えない
基本的に告発・密告をしようとするのであれば
誰にも漏らしてはいけません。
「本当に自分が信用できる人にだけ知らせたい」という
心境になりがちですが、その「信用できる人の信用できる人」は
あなたが「信用できない人」である可能性があるのです。
そして、個々人の「信用できる人」に広まり、社内全員が
知りえている事だってありえるのです。
「この人だけは大丈夫」と、信じていても裏切られる――当人は裏切っている
つもりはない――ことも十分あるのです。
また、不正を見つけたとしても不満を顔にださず、
周囲に気取られないようにしましょう。
目ざとく、ゴマすりだけで生きている人間に
目をつけられると厄介ですから。
2.普段の生活態度を保つ
「不正の告発をしよう」と思い至っても
普段の生活態度・行動を心がけてください。
人は慣れていない行動をしようとすると、
緊張します。そして日常生活・仕事にも影響を及ぼします。
しかし、些細な変化ですので悟られる可能性は低いでしょう。
ただ、告発・密告後が重要です。
不正告発をした人はその後どのような結果となったのかが
気になって仕方がありません。
そこでとる行動は普段とは違う行動となりやすいです。
たとえば、いつもは積極的に上司と会話をしないのに
会話をする(探りをいれる)。
普段タバコを吸わないのに、社内の噂話を聞くために
喫煙ルームに入室し居座る。
緊張から、いつもは飲まないお酒を飲みに行く。
また、告発対象が身近にいた状況。
内部告発だと、つい告発対象をチラ見・目で追ってしまう方も
いるでしょう。告発後直後は疑われる期間です。
その期間に不審な動きをすれば容疑者とみなされます。
主婦の方で言えば散財や、急に人付き合いが悪くなる
という傾向が見られます。
※反応は人によってさまざまですので一概には申せません。
「変化」を周囲に悟られないように
告発後も普段どおりの生活態度を保ってください。
3.誰にも報告しない
告発・密告をした方は、誰にかに自分の事を
知ってもらいたくてたまりません。
不安から、誰かに話したくなってしまうのです。
ですが、ここはこらえて波が収まるのを耐えてください。
この時点で誰か一人にでも話してしまうと貴方(告発者)へ
至る線が形成されてしまいます。
どこで、なにがつながるかは分からない。
ですので、できるだけ自分の情報は開示すべきではありません。
以上が、ごく簡単な告発者が自分の身を隠すために守るべき注意点となります。
前提として
当記事に書かれている事項はあくまでごく簡単な対策でしかありません。
完璧・十分とは言えないものです。
そのため、「自分しか知りえない」「部署内の人間しか知り得ない」
情報など、密告者特定を容易とする情報を記さないのは当然です。
しかし、あまりにも不明瞭な情報だと相手がとりあってくれません。
かといって、具体的過ぎる情報を与えてしまうと
返って自分の身元をアピールしているような状態となってしまいます。
告発・密告は、「どこまで自分が知りえた情報をだすか」の
バランスをとるのが1番難しいのをおぼえておいてください。
手紙による告発・密告の危険性
手紙・文書による告発にも上記内容は活かせます。
匿名・無記名でも相手方にとりあえずは到達するので
告発先によっては電話よりも効果的とも申せます。
ですが、文書を作成~提出(又は投函)が必要なので
提出人の推測が場合によっては容易であったりします。
ご注意ください。
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